かたしな高原しらかばサウナ|標高1000m白樺林の貸切アウトドアサウナ体験レポ

かたしな高原しらかばサウナ 標高1000m白樺林の貸切アウトドアサウナ アイキャッチ アウトドアサウナ

かたしな高原しらかばサウナは、群馬県片品村・標高1,000mの白樺林に佇む、貸切制のアウトドアサウナ。スキー場のグリーンシーズンだけ姿を現す、1日6組限定のプライベート空間だ。エストニア産木材のサウナトレーラーに、尾瀬の湧き水を張った水風呂、そして白樺と山々を一望するウッドデッキの外気浴。焚き火を眺めながら「ナチュラルにととのう」——都会のサウナとは対極にある、片品村の自然そのものを味わう一軒を、実際に訪れた体験からレポートする。

尾瀬の玄関口、群馬県利根郡片品村。名水百選に選ばれた清らかな水と、雄大な山々に抱かれたこの高原に、夏だけオープンする特別なアウトドアサウナがある。

かたしな高原しらかばサウナ。冬はスキー場として賑わうかたしな高原が、雪解けとともにグリーンシーズンの顔を見せる。その中腹、白樺の木々に囲まれたウッドデッキの上に、ぽつんと佇む一台のサウナトレーラー。ここが、標高1,000mの「サウナの桃源郷」への入り口だ。

受付を済ませ、坂道を少し登ったサウナエリアに車を乗り付けると、目の前に広がるのは絵に描いたような白樺林。木漏れ日が揺れるデッキ、静かに燃える焚き火、そして遠くに霞む山並み。車のドアを開けた瞬間から、都会でこわばっていた肩の力が、すうっと抜けていくのを感じた。

かたしな高原しらかばサウナの全景。白樺林に囲まれたウッドデッキにサウナトレーラー、インフィニティチェア、焚き火台、水風呂が並ぶ

かたしな高原しらかばサウナとは — 標高1,000m、白樺林の貸切アウトドアサウナ

かたしな高原しらかばサウナは、群馬県片品村のかたしな高原スキー場内にある、完全貸切制のアウトドアサウナ。冬季はスキー場として営業するこの施設が、4月中旬から11月下旬のグリーンシーズン限定で運営している、季節の恵みを全身で味わうためのサウナだ。

最大の特徴は、なんといっても標高1,000mという圧倒的なロケーション。白樺の木々に四方を囲まれたウッドデッキの上に、サウナ・水風呂・外気浴のすべてが配置されている。頭上には抜けるような青空、まわりには清々しい高原の空気、そしてすぐ近くを流れる川のせせらぎ。まさにアウトドアサウナの真骨頂といえる環境が、ここには揃っている。

利用は1グループ5名までの完全貸切。1日6枠に区切られていて、2時間まるごと自分たちだけの空間として使える。料金は一般9,900円、会員なら7,700円(いずれも税込・5名まで同額)。1グループあたりの料金なので、人数が多いほど一人当たりは割安になる。アウトドアサウナのなかではリーズナブルな部類に入るだろう。

水着着用の男女利用OKで、カップルや家族、気の合う仲間との”サ旅”にぴったり。タトゥーも気にせず入れるので、周囲を気にせずのびのび過ごせるのがうれしい。

サウナエリアまでは車で直接乗り付けられるため、貴重品は車をロッカー代わりにできるのも地味に便利なポイント。水着さえ持っていけば、あとはポンチョもタオルもアロマも焚き火セットも料金に込みで、手ぶら感覚で「ととのい」に没頭できる。

しらかばサウナのサウナトレーラー外観。木製の壁に窓、手前にShoe Rackの靴箱、右手にウッドデッキと水風呂、白樺の木立

サウナ本体は、アウトドアブランド「エリアノ」と「エープラス」が手掛けた本格的なサウナトレーラー。木製の壁に大きな窓を備えた箱型の外観は、無骨さと洗練が同居していて、白樺林の風景に驚くほど馴染んでいる。トレーラー前には靴箱(Shoe Rack)も用意され、細やかな心配りが感じられた。

サウナ — エストニア産木材のトレーラーサウナ、大開口の窓から白樺を望む

しらかばサウナのサウナ室内部。黒いNARVI電気ストーブにサウナストーン、壁の温度計、木の2段ベンチと明るい木の内装

トレーラーの扉を開けると、エストニア産の木材を贅沢に使った、上品で明るい空間が広がる。ニスの効いた壁と、白木のベンチのコントラストが美しい。テレビはあえて置かず、代わりにBOSEのBluetoothスピーカーを完備。貸切ならではの特権で、好きな音楽を流しながら蒸される時間は格別だった。

熱源は、アウトドアサウナには珍しい電気ストーブ(NARVI製)。薪サウナのような火の管理が要らないぶん、温度が安定していて、初心者でも安心して楽しめる。ストーブの上には白く丸いサウナストーンが積まれ、セルフロウリュも可能だ。

室温は90℃前後。訪問時は最初80℃台からスタートし、じわじわと90℃近くまで上がっていった。電気ストーブとはいえパワーは十分で、表記の温度以上に、しっかりじっくり熱い時間が続く。屋根に傾斜をつけて熱がうまく降りてくるよう設計されているそうで、その狙いどおり、体の芯までじんわり火が通っていく感覚があった。

ここで柄杓を手に取り、ストーンへロウリュを一杯。用意されているのはRENTOの白樺アロマ(無料)で、水をかけた瞬間、ジュワッという音とともに、白樺の爽やかな香りをまとった蒸気がぶわりと立ちのぼる。体感温度が一気に跳ね上がり、額から汗が噴き出す。この土地の名を冠したサウナで、白樺の香りに包まれてととのう——演出として、これ以上のものはないだろう。

そして、このサウナ室の主役は壁に切られた大きな窓。蒸されながら顔を上げれば、目の前には白樺の木々が揺れる緑の風景が広がっている。外がしっかり見えることで、狭いサウナ室にいながら開放感が段違い。爽やかで、明るくて、どこまでも気持ちのいいサウナだった。なお、サウナ室の前室が更衣室を兼ねているので、着替えから発汗までの動線もスムーズだ。

水風呂 — 尾瀬の湧き水、名水百選の”飲める水風呂”

しらかばサウナの水風呂。ウッドデッキに埋め込まれた青いミニプール型の水風呂と、Drinkableと書かれた飲用可の札

サウナで十分に温まったら、トレーラーのすぐ横にある水風呂へ。ウッドデッキに埋め込まれたミニプール型で、見た目はシンプルだが、ここに張られている水がとにかく特別だ。

かたしな高原エリア内から湧き出す、天然の地下水。片品村の水は「尾瀬の湧水」として名水百選にも選ばれている正真正銘の名水で、透き通る水質は一目瞭然。しかも飲用可能で、水風呂脇には「Drinkable」の札とカップが置かれ、湧き水をそのまま飲むことができる。冷たくて、驚くほど甘い。水風呂に浸かりながら、その水を掬って飲む——静岡・しきじにも通じる、最高に贅沢な体験がここにある。

水温は15〜16℃前後が目安。ただし天然水ならではで、朝は10℃前後、午後は15℃前後と、季節や時間帯によって8〜18℃の幅で変化する。訪問時はキリッと締まる冷たさで、火照った体を芯からリセットしてくれた。水深は60〜80cmほどあり、肩までしっかり浸かれる。

そして特筆すべきは、水風呂からの眺め。ミニプールに体を沈めたまま顔を上げれば、白樺林と山々の絶景が視界いっぱいに広がる。冷たい水に包まれながら、高原の風景をひとり占めする贅沢。これだけで、もう半分ととのっているような心地よさだった。

外気浴 — 白樺と山々を望むウッドデッキ、マウンテンビューの特等席

しらかばサウナのマウンテンビューエリア。タープと蚊帳に覆われたウッドデッキの休憩スペースから山々を望む

サウナと水風呂を堪能したら、いよいよ「ととのい」の総仕上げ、外気浴。しらかばサウナの外気浴スペースは、広大なウッドデッキそのものが、まるごと”ととのいスポット”になっている。開放感は文句なしのレベルだ。

デッキ上には、フルフラットに倒せるインフィニティチェア(Coleman製)が5席、場所を分けて配置されている。トレーラーの前、横、そして少し離れたタープの下。それぞれ見える景色が微妙に違うので、その日の気分で特等席を選べる。

なかでも見逃せないのが、写真の「Mountain View」エリア。タープと蚊帳で覆われたデッキからは、片品村の山並みが正面にどーんと開けていて、まさに絶景の特等席。蚊帳付きなので、雨の日や虫の多い日でも安心してととのえるという配慮も、山のサウナならではでありがたい。

インフィニティチェアに深く身を預けて目を閉じれば、聞こえてくるのは川のせせらぎと鳥の声、木々の葉擦れだけ。標高1,000mの澄んだ風が、火照った体をゆっくりと撫でていく。ポンチョを羽織ってチェアでまどろむのもいいが、個人的には、絶景のウッドデッキに直接寝転がる外気浴が最高だった。裸足で歩くデッキの感触も心地よく、空と白樺だけを見上げていると、自分の輪郭がゆっくり自然に溶けていく。

焚き火とともに — “ととのい”の流れを追って

しらかばサウナのウッドデッキで実際に燃える焚き火。手前に炎の上がる焚き火台、奥にサウナトレーラーの窓とインフィニティチェア

しらかばサウナが「唯一無二」と評される理由。それは、焚き火を含めたトータルの体験設計にある。実際に体験した「ととのい」の流れを、追いかけてみよう。

料金には焚き火セットが込みで、着火剤も無料レンタルに含まれている。用意された薪に火を入れれば、パチパチと爆ぜる炎がデッキを照らす。この焚き火が、セットの合間にとてつもなくいい仕事をする。

まずは大開口の窓から白樺を眺めながら、じっくりサウナで蒸される。白樺アロマのロウリュで汗を絞り出したら、名水の水風呂へ。掬って飲めるほど清らかな冷水に全身を沈め、山々を見上げる。そして締めは、焚き火の前のインフィニティチェアで外気浴

揺れる炎を眺めながら、川の音と虫の声を聞き、高原の風を受ける。日が暮れれば、木々の合間には満天の星空が広がる。激しい温冷交代で無理やり引き出す「ととのい」ではなく、自然の一部に還っていくような、ナチュラルなととのい——刺激ではなく、環境そのものに身を委ねる感覚。これこそ、この施設でしか味わえない体験だった。

焚き火を囲んで、大切な人とぽつりぽつり語り合う夜。それはきっと、忘れられない時間になる。

アメニティ・設備 — 手ぶらでも安心のフルセット

貸切料金には、これだけのアメニティが含まれている。水着さえ持参すれば、あとは基本的に手ぶらでOKだ。

  • サウナポンチョ — 外気浴の湯冷め防止に
  • フェイスタオル・バスタオル(各無料レンタル)
  • ロウリュ用アロマ(RENTOの白樺アロマ)
  • サウナマット・ビート板
  • イオンウォーター&天然水(水分補給用)
  • 焚き火セット(薪・着火剤込み)

そのほか、更衣室・ドライヤー・綿棒・給水器・電源・ウォシュレット付きトイレ・手洗い場を完備。BOSEのBluetoothスピーカーも用意されている。支払いは現金のほか、クレジットカード・電子マネー(PayPayなど)に対応。

ひとつ注意したいのが、シャワーの用意がないという点。汗を流したい場合や、しっかり洗ってさっぱりしたい場合は、帰りに近隣の温泉に立ち寄る前提で計画を立てておくとよい。片品村や老神温泉、周辺には日帰り入浴できる温泉が点在しているので、”サウナのあとに一風呂”の流れがおすすめだ。

こんな人におすすめ

  • 自然のなかで静かにととのいたい人 — 標高1,000mの白樺林と山々の絶景は、都会の施設では絶対に味わえない
  • カップル・家族・仲間と貸切で過ごしたい人 — 水着着用・男女OK・完全貸切で、周りを気にせず”サ旅”を満喫できる
  • 本物の名水を体験したい人 — 名水百選の湧き水を、飲みながら浴びる贅沢
  • 焚き火とサウナを両方楽しみたい人 — 焚き火セット込みで、炎を眺めながらの外気浴が叶う
  • 尾瀬・片品エリアへ旅行する人 — ドライブや観光と組み合わせて一日を締めくくる拠点に

逆に、シャワーでしっかり洗ってから帰りたい人や、冬に訪れたい人(冬季クローズ)は、その点を理解したうえで計画を立てると満足度が高い。

周辺情報 — 尾瀬・片品エリアでサ旅を満喫

しらかばサウナのある片品村は、尾瀬国立公園の玄関口として知られる自然豊かなエリア。サウナの前後に立ち寄りたいスポットが数多くある。

道中にある吹割の滝は「東洋のナイアガラ」とも称される圧巻の景勝地で、沼田方面からのドライブにぴったり。尾瀬ヶ原のハイキングや、片品村名物の花豆を使ったスイーツ、地元の定食屋での”サ飯”も旅の楽しみだ。標高が高く夏でも涼しいため、避暑を兼ねた小旅行の目的地としても申し分ない。

サウナ後にシャワーがない点は、逆に「近隣の温泉に寄る口実」と考えれば、片品・老神温泉郷めぐりまで含めた贅沢な一日が組み立てられる。

アウトドアサウナの魅力にハマったら、同じく自然のなかで楽しめる℃HILL VALLEY 養老渓谷八千穂SAUNAサウナの森 水沼ヴィレッジのレビューも参考にしてみてほしい。

料金・施設情報

項目 内容
施設名 かたしな高原しらかばサウナ
住所 群馬県利根郡片品村越本(かたしな高原スキー場内)
営業期間 4月中旬〜11月下旬(冬季クローズ)
営業時間 07:30〜22:00(貸切2時間・1日6枠)
定休日 なし(※春・秋は火・水・木クローズ)
料金 一般 9,900円/会員 7,700円(税込・貸切・5名まで同額・120分)
予約 完全予約制(公式予約ページまたは電話)
サウナ サウナトレーラー(電気ストーブ・約90℃・セルフロウリュ可・定員5名・エストニア産木材)
水風呂 天然湧き水(飲用可・名水百選)15〜16℃前後/水深60〜80cm(季節・時間帯で8〜18℃)
外気浴 ウッドデッキ・インフィニティチェア5席・タープ(マウンテンビュー)・焚き火セット
アメニティ ポンチョ・フェイス/バスタオル・ロウリュアロマ・サウナマット・イオンウォーター&天然水・焚き火セット(すべて料金込)
その他 水着着用必須(レンタル有)・男女利用可・タトゥーOK・ドライヤー有・シャワーなし・無料駐車場有
アクセス(車) 関越道「沼田IC」から国道120号経由で約29km・車で約40〜45分(練馬ICから沼田ICまで約120km)
TEL 0278-58-2161
公式サイト かたしな高原 公式サイト

※料金・営業時間・設備は変更される場合があります。訪問前に公式サイト・予約ページで最新情報をご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. かたしな高原しらかばサウナとは?

A. 群馬県片品村のかたしな高原スキー場内にある、貸切制のアウトドアサウナ。標高1,000mの白樺林のなかに、電気ストーブのサウナトレーラー、名水の水風呂、山々を望むウッドデッキの外気浴、焚き火が揃う。4月中旬〜11月下旬のグリーンシーズン限定営業。

Q. 料金はいくら?

A. 一般9,900円、会員7,700円(いずれも税込・120分・貸切・5名まで同額)。1グループあたりの料金なので、人数が多いほど一人当たりは割安になる。アウトドアサウナのなかではリーズナブルな部類。

Q. 水着は必要?

A. 水着着用が必須。男女一緒に利用でき、タトゥーもOK。水着のレンタルもあるので、忘れても安心。バスタオル・サンダルはレンタルを利用できる。

Q. サウナの温度は?

A. 約90℃前後。アウトドアサウナには珍しい電気ストーブ(NARVI製)で温度が安定している。白樺アロマでのセルフロウリュも可能で、蒸気で熱さを調整できる。

Q. 水風呂はどんな感じ?

A. かたしな高原の天然湧き水を張ったミニプール型で、水温は15〜16℃前後(季節・時間帯で8〜18℃)。名水百選に選ばれた尾瀬の湧水で、飲用も可能。透明度が高く、キリッと冷たい。

Q. 予約は必要?営業期間は?

A. 完全予約制で、公式予約ページまたは電話(0278-58-2161)から。営業は4月中旬〜11月下旬のグリーンシーズン限定で、冬季はクローズ。1日6枠の入替制。

Q. シャワーやアメニティは?

A. シャワーの用意はない(手洗い場あり)。ポンチョ・タオル・アロマ・サウナマット・イオンウォーター・焚き火セットは料金に含まれる。汗を流したい場合は近隣の温泉への立ち寄りがおすすめ。

まとめ — 白樺と名水に抱かれる、片品高原のナチュラルなととのい

かたしな高原しらかばサウナは、標高1,000mの白樺林、名水百選の湧き水、山々を望む外気浴、そして焚き火という、片品村の自然そのものを”サウナ体験”に変えた貸切アウトドアサウナだ。

おすすめポイント

  • 白樺林に囲まれた、エストニア産木材の上品なサウナトレーラー(電気ストーブ・約90℃・白樺アロマのロウリュ可)
  • 名水百選・尾瀬の湧き水を張った、飲める水風呂(15〜16℃前後)
  • 標高1,000mの山々を望む、広々ウッドデッキの外気浴とマウンテンビューの特等席
  • 料金込みの焚き火セットで、炎を眺めながらのナチュラルなととのい
  • 水着着用・男女OK・完全貸切で、大切な人との”サ旅”に最適
  • 4月中旬〜11月下旬限定、尾瀬・片品エリアのサ旅拠点に

激しい刺激で無理やり整えるのではなく、自然の一部に還っていくような、静かで深いととのい。それは、私たちが元々自然の一部であることを思い出させてくれる、プリミティブで贅沢な時間だった。ぜひ大切な人と、この白樺の高原で、忘れられない一日を過ごしてほしい。

詳細・予約は公式サイトから: かたしな高原しらかばサウナ 公式サイト

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